保険診療クリニックの自費診療の拡大までの軌跡 〜地域に愛される拡大戦略と新たな挑戦とは〜

保険診療と自費診療のバランスに悩むクリニック経営者にとって、自費診療の導入と拡大は重要なテーマです。本記事では、MOMO CLINICを開業した笠井彩香先生、笠井諒先生に、自費診療をどのように展開し、新たなクリニックへと発展させたのかを詳しく伺いました。保険診療と自費診療の併用における課題や成功のポイントについて解説します。

MOMO CLINIC 院長 笠井彩香 先生

愛知医科大学卒業後、近畿大学病院で初期研修。その後、さくらこまち皮フ科クリニックで一般皮膚科を学び、Wクリニックでレーザー治療や注入療法を含む美容医療全般を経験。美容皮膚科医としてのスキルを磨き、2025年4月生まれ育った大阪市帝塚山にて夫と共にMOMO CLINICを開業。完全個室プライベート感を重視したラグジュアリーなおもてなし、美容皮膚科から美容外科までをワンストップでご提案。

医療法人桃美会(さくらこまち皮フ科クリニック/MOMOCLINIC) 総院長 笠井 諒 先生

近畿大学医学部卒業後、近畿大学病院形成外科に入局。先天奇形、顔面外傷、重症熱傷を専門とし、その後高須クリニック名古屋院にて目・鼻の手術、フェイスリフト、豊胸手術、脂肪吸引、包茎手術などを経験。形成外科専門医を取得し、2025年4月に大阪市帝塚山でMOMO CLINICを開業。美容外科だけでなく、形成外科医として子どもの怪我や火傷にも24時間対応する地域密着型クリニックとして貢献していきたい。

開業のきっかけ

私の実家は化粧品会社で、医療とは無縁でしたが、私が医師になったことで、化粧品会社の事業の一環として皮膚科を立ち上げることになりました。化粧品だけでは対応できない肌の悩みを皮膚科でサポートし、臨床データをもとにより良い化粧品開発を進めるために「さくらこまち皮フ科クリニック」を開設しました。

当初は一般皮膚科の診療が中心でしたが、診察するうちに美容治療のニーズが多いことに気づきました。ニキビやシミ、イボなどで受診された患者さんに「美容治療を受けた方が効果的」というケースが多く、少しずつ自費診療のメニューを増やしていきました。

一般皮膚科から自費診療へのシフト

開業当初は一般皮膚科をメインに診療していましたが、次第に美容診療を求める声が増えました。特に「IPL(光治療)」を導入した頃から、ニキビ跡やシミの治療を希望する患者さんが増加。さらに、夫である笠井諒先生が週1回勤務するようになってから、眼瞼下垂や二重手術、クマ取りなどの美容外科の需要も増えたのです。

しかし、一般皮膚科と美容診療を同じクリニックで行うには限界がありました。例えば、高額な美容施術を受ける患者さんがリラックスできる環境を提供したいのに、隣では子どものイボ治療で泣き声が響いている状況。患者さんからのクレームはありませんでしたが、満足度を高めるには自費診療専門のクリニックが必要だと感じました。

自費診療を拡大するための工夫

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