

ヒアルロン酸注入で選ばれる新規集患とリピート向上の秘訣
本ウェビナーでは、「ヒアルロン酸注入で選ばれる新規習慣とリピート向上の秘訣」をテーマに、 表参道・LIAN clinic 院長の藤尾先生をお招きし、美容皮膚科経営における集患・リピート率向上の実践事例を伺いました。 本記事では、セミナーの要点を整理し、シアルロン酸注入施術を軸とした経営改善のヒントをご紹介します。

LIAN clinic 院長 藤尾謙太先生
昭和大学卒業後、眼科学に入局し博士号を取得。その後、大手美容皮膚科に勤務し、2022年表参道でLIAN clinicを開業。
瞬く間に予約の取れない美容皮膚科クリニックに。当日の次回予約率が50%以上と高いリピート率を誇り、予約は2ヶ月先まで埋まっている。
「安心な美容医療ならLIAN clinic」という社会認知を取るべく、今夏に2院目を開業する。
LIANclinicの概要とヒアルロン酸注入の重要性
―まずはリアンクリニックについて、概要や理念をお聞かせください。
藤尾先生:当院は2022年に表参道で開業しました。理念として掲げているのは「安心な美容医療と言えば、LIAN clinic(リアンクリニック)」と社会から認知されることです。美容医療に対しては不安や不信感を持たれる方もまだ多いと思いますが、初心者の方でも安心して通っていただける体制を整えることを大切にしています。
また、当院では「LIAN」の頭文字をとって4つのバリューを設定しています。Lは痛みが少ない(Less pain)、Iは一人ひとりに合わせた個別化(Individuality)、Aは公正な価格と対応(Approachable)、Nは自然な美しさ(Natural)です。スタッフ全員でこれらを共有し、治療にあたっています。
―来院される患者様にはどのような特徴がありますか。
藤尾先生:30〜50代の女性が中心ですが、60代以降になると美容医療に対する不安感や、たるみの進行度合いが異なります。そのため、年齢層に応じたカウンセリングを丁寧に行うようにしています。症例写真をInstagramでご覧になって来院される方も多いのですが、年齢によって期待値や必要な施術が変わりますので、その点をしっかりとご説明するようにしています。
―主にどのような施術を希望される方が多いのでしょうか。
藤尾先生:8〜9割が「たるみ治療」で、ハイフや高周波治療などのデバイス系治療が中心です。その中でヒアルロン酸注入は件数ベースでは1割程度ですが、単価が高いため売上に占める割合は大きくなっています。
―ヒアルロン酸注入はどのような患者様に適しているのでしょうか、一方で、患者様にとってハードルになる点はありますか。
藤尾先生:たるみの原因は皮膚や脂肪だけでなく、筋肉や骨の萎縮によっても起こります。例えば「こけ」が気になる方や骨のボリュームが減少している方には、デバイス治療だけでは不十分で、ヒアルロン酸注入が欠かせません。つまり、複合的な要因でたるみが生じている場合に、ヒアルロン酸は非常に有効な選択肢になります。
一方、ハードルとして多いのは「異物を入れることへの不安」や「副作用への懸念」です。そのため、最初からヒアルロン酸注入を強く勧めるのではなく、まずは熱治療などで結果を感じていただき、信頼関係を築いた上で必要性を説明することが多いです。複数回の来院を通じて、段階的に理解を深めていただくことで安心感につながります。